【Polymer 1.0】インストールしてPolymerを始めよう
Polymerのインストール
Polymerを始めるためにはまずインストールを行う必要があります。インストールといってもZIPファイルを解凍すれば完了です。その他にもインストール方法があるのでその概要を記載します。
- ZIPファイル: ZIPファイルにはPolymerが依存するライブラリを全て含むので、解凍してすぐに使いはじめることができます。ただしPolymerがバージョンアップされた場合は手動で再度新しいZIPファイルをダウンロードして解凍する必要があります。
- Bower: Bowerでインストールすると、Polymerが依存するライブラリを自動でインストールしてくれます。またインストールしたライブラリのアップデートも行うことができます。
- GitHub: GitHubからコンポーネントをインストール(クローン)した場合、ライブラリの依存関係を自分で管理する必要があります。
これ以降で各々のインストール方法について説明していきます。
ZIPファイルでインストール
ZIPファイルには依存する全てのライブラリがバンドルされています。このインストール方法はBowerなどをインストールする必要がないので簡単にPolymerを試す場合におすすめです。
ではZIPファイルをダウンロードしましょう。まずは「Polymer Catalog」を開き、ここからダウンロードを行います。「デベロッパーガイド」ではiron-inputとiron-flex-layoutを使用するので、最小構成としてこの2つのコンポーネントを選択してダウンロードを行います。
- 必要なコンポーネント (iron-input, iron-flex-layout の2つ) を選択します。下図のように対象のコンポーネントの星印を選択状態にしましょう。
- 画面右上にある星印をクリックします。
- 下図の手順でダウンロードを行います。
次にダウンロードしたZIPファイルを展開します。展開すると
Polymerまたはコンポーネント(iron-input, iron-flex-layout など)をアップデートするには、新しいZIPファイルをダウンロードして
Note: ZIPファイルでインストールしたあとからでもBowerを使用してアップデートを行うことができます。Bowerでインストールの作業を行ってください。
Bowerでインストール
BowerはTwitter社が作ったフロントエンド用のパッケージ管理ツールで、必要なライブラリを簡単にインストールできます。BowerでPolymerをインストールすることにより、Polymerが依存するライブラリのインストールやアップデートを自動で行ってくれます。
Bower自体のインストール
BowerをインストールするにはNode.jsが必要です。Node.jsはバージョン依存によって動作しなくなるパッケージが多々あります。このため複数のバージョンのNode.jsをインストールできることが望ましいでしょう。ですのでNode.jsのバージョン管理ツールのインストールもおすすめします。WindowsとMac OSXではNode.jsのバージョン管理ツールが異なるため、ここではOSによってインストールするべきツールの候補をあげておきます。
Window
nodist: Windows専用のNode.jsバージョン管理ツールです。
インストールの流れ: nodist → Node.js → bower
Mac OSX
Homebrew: Mac OSXでのソフトウェアのインストールやバージョン管理を行うためのパッケージ管理ツールです。ここではnodebrewをインストールするためにHomebrewのインストールをおすすめしますが、nodebrew以外にも様々なソフトウェアの管理を行うことができるので入れておいて損はないでしょう。
nodebrew: Mac OSXで用いられるNode.jsのバージョン管理ツールです。
インストールの流れ: Homebrew → nodebrew → Node.js → bower
プロジェクトの作成
まだ自身のプロジェクトにbower.jsonを作成していない場合、プロジェクトのルートディレクトリへ移動し、次のコマンドを実行してください。
bower init
コマンドを実行すると何回か質問されますが、bower.jsonが生成されたあと直接編集すればよいのでとりあえずすべてEnterで問題ありません。
次のコマンドはPolymerのバージョン1.0.0〜2.0.0未満の最新バージョンをインストールします。
bower install --save Polymer/polymer#~1.0.0
このコマンドの実行により、プロジェクトのルートディレクトリに--save
を指定することにより、このコマンドがbower.jsonに保存されます。次はコマンド実行後のbower.jsonの例です。
{ "name": "my-project", "version": "0.0.0", "dependencies": { "polymer": "Polymer/polymer#~1.0.0" } }
Polymerのアップデート
新しいバージョンのPolymerが利用可能になった場合、プロジェクトのルートディレクトリへ移動し、次のコマンドを実行してください。
bower update
このコマンドはbower.jsonにもとづき、
Polymerコンポーネントのインストール
「デベロッパーガイド」ではiron-inputとiron-flex-layoutを使用するので、最小構成としてこの2つのコンポーネントをインストールすることをおすすめします。
コンポーネントをインストールするには「Polymer Catalog」を開き、対象のコンポーネント (iron-input, iron-flex-layout など) を選択します。選択すると左ペインの
次に自身のプロジェクトのルートディレクトリへ移動し、先ほどコピーしたコマンドを実行してください:
bower install --save PolymerElements/iron-input
実行すると、インストール対象のコンポーネントとそれに依存するコンポーネントも同時にインストールされます:
また、bower.jsonにインストール対象のコンポーネントが、依存コンポーネントとして追加されます:
{ "name": "my-project", "version": "0.0.0", "dependencies": { "polymer": "Polymer/polymer#~1.0.0", "iron-input": "PolymerElements/iron-input#~1.0.6" } }
Gitでインストール
Polymerは他のライブラリとの依存関係が存在するためBowerでインストールすることをおすすめします。もしPolymerのソースコードリーティングや改造を行いたい場合はGitHubリポジトリを参照ください。